色を分けよう
いくつかの色をまぜることで、別の色をつくることができます。それでは、まざってしまった色を分けることはできるでしょうか?ためしてみましょう。
用意するもの
・ろ紙 ・水性サインペン ・透明な容器 ・割りばし ・ダブルクリップ ・水
(ろ紙の代わりにコーヒーのフィルターペーパーや吸取り紙も使えます)
実験方法
1.ろ紙を細長く切ります。
2.端から2㎝くらいのところに水性サインペンで点を書きます。
3.点を書いた方とは反対側をダブルクリップを使って割りばしに固定します。
4.透明な容器に少し水を入れます。
5.割りばしを容器の上におき、紙が水につかるようにします。
(※サインペンで書いた点は水につかないようにしましょう)
6.サインペンで書いた点がどうなるか、観察します。
解説
サインペンのインクは、いくつかの色を混ぜて作られています。つまり、黒い色のインクでも、赤・青・黄といった色が混ざっているのです。この混ぜられた色を分ける方法をクロマトグラフィーと言います。水性サインペンでろ紙に点を書いて紙を水につけると、サインペンの色は水に溶けて上昇していきます。このとき、混ぜられた色ごとに水への溶けやすさと紙へのくっつきやすさが違うので、上昇する速度に差が出ます。そのため、上に行くほどそれぞれの色へと分かれていくのです。
円いままのろ紙の中心に穴をあけ、ティッシュペーパーで作ったこよりを通し水を吸い上げると、アサガオの花のようなきれいな模様を作ることができます。