アントシアニンの不思議
紫いもの汁が染み込んだ紙に、薄めたハイターや酢で絵を描いてみましょう。また、紫いもの汁が染み込んだ紙に、電池をつないだ鉛筆で絵を描いてみましょう。色が変わるひみつは、紫いもの色にあります。
用意するもの
・アントシアニン溶液(紫いもや紫キャベツ) ・アルミホイル ・ろ紙 ・ハイター(10倍に薄める) ・酢 ・綿棒
実験方法
1. アントシアニン溶液(紫いもなどの汁)をろ紙に染みこませ乾かします。
2. ボールペン(油性)でろ紙に絵を描きます。
3. 綿棒を酢またはハイターにつけ、やさしく叩くようにするとろ紙の色が変わります。
※このときろ紙の下にアルミホイルを敷きましょう。
※実験するときは、大人と一緒に行いましょう。
※ハイターを使用するときは、ゴム手袋やメガネを使用し、換気をしっかり行いましょう。
※ハイターと酢を絶対に混ぜないでください。
~応用 電気ペン~
用意するもの
・アントシアニン溶液(紫いもや紫キャベツ) ・食塩 ・アルミホイル ・ろ紙 ・わに口クリップ付コード ・乾電池(9V) ・両側を削った鉛筆
実験方法
1. アントシアニン溶液(紫いもなどの汁)と食塩水を用意し、混ぜます。
2. 電池の片方をわに口クリップで両側を削った鉛筆とつなぎます。
3. 電池のもう片方を、アルミホイルとつなぎます。
4. アルミホイルの上に1で作った液をたらし、その上にろ紙を置きます。
5. 電池をつないだ鉛筆で、ろ紙に絵をかいてみよう。
解説
紫キャベツや紫いもには、アントシアニンという物質が含まれています。このアントシアニンが、紫色のもとです。 また、アントシアニンは、pHによって色が変化します。紫いもの汁がしみこんだ紙に、ハイター(アルカリ)や酢(酸)をつけるとpHが変化します。すると、アントシアニンの色も変化し、赤や緑などの色が表れます。
電気ペンの実験では、アントシアニン溶液と食塩水を含んだろ紙に、電池につないだ鉛筆が触れると電流が流れ、化学反応が起こりpHが変化します。すると、そのpHに応じてアントシアニンの色が変わるため、絵を描くことができるのです。